コンパクトなボディに高いAI処理性能を詰め込んだミニPC、Minisforum AI X1シリーズ。AMD Ryzen AIプロセッサ搭載で、NPU(Neural Processing Unit)によるローカルAI処理が可能な注目のマシンです。この記事では、スタンダードモデルから最新のPro 470まで、スペック・価格・AI機能をまとめて解説します。
Minisforum AI X1とは
Minisforumは中国・深セン発のミニPC専門メーカーで、コストパフォーマンスの高い製品を多数展開しています。AI X1シリーズはその中でもAI処理に特化したラインナップで、Windows Copilot対応・ローカルLLM実行・NPU内蔵を主な特徴とします。
2025〜2026年にかけて複数のモデルが登場しており、用途や予算に応じて選択肢が広がっています。
モデルラインナップ一覧
| モデル | CPU | 発売時期 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| AI X1(Ryzen 7 255) | AMD Ryzen 7 255 | 2025年前半 | エントリー向け・コンパクト |
| AI X1(Ryzen 7 260) | AMD Ryzen 7 260 | 2025年前半 | スタンダードモデル |
| AI X1(Ryzen AI 9 365) | AMD Ryzen AI 9 365 | 2025年前半 | NPU搭載・AI処理強化 |
| AI X1 Pro 370 | AMD Ryzen AI 9 HX 370 | 2025年3月 | 12コア・大容量RAM対応 |
| AI X1 Pro 470(最新) | AMD Ryzen AI 9 HX 470 | 2026年1月(CES発表) | 86 TOPS・最上位モデル |
詳細スペック比較
AI X1 スタンダードモデル
| 項目 | Ryzen 7 255 | Ryzen 7 260 | Ryzen AI 9 365 |
|---|---|---|---|
| コア/スレッド | 8C/16T | 8C/16T | 10C/20T |
| 最大クロック | 4.9GHz | − | − |
| GPU | Radeon 780M | Radeon 780M | Radeon 880M |
| NPU | なし | なし | あり |
| RAM | DDR5 最大64GB(5600MT/s) | ||
| ストレージ | M.2 2280 NVMe × 2スロット(最大4TB) | ||
| 外部ポート | USB4 × 2(40Gbps)、HDMI 2.1、DisplayPort 2.0、2.5G LAN | ||
| 無線 | Wi-Fi 7 / Bluetooth 5.4 | ||
| 本体サイズ | 128 × 126 × 52mm | ||
| 重量 | 約0.6kg | ||
| 電源 | 外付け120W(19V/6.32A) | ||
AI X1 Pro 470(最新・最上位モデル)
| 項目 | スペック |
|---|---|
| CPU | AMD Ryzen AI 9 HX 470(12コア/24スレッド、最大5.2GHz) |
| GPU | AMD Radeon 890M(RDNA 3.5アーキテクチャ、16コア、最大2900MHz) |
| NPU | 55 TOPS(NPU単体)/ 86 TOPS合計(CPU+GPU+NPU) |
| RAM | DDR5 SO-DIMM 最大128GB(5600MT/s) |
| ストレージ | M.2 2280 NVMe × 3スロット(PCIe 4.0)最大12TB |
| 外部ポート | USB4 × 2(40Gbps)、HDMI 2.1、DisplayPort 2.0、2.5G LAN × 2ポート |
| 無線 | Wi-Fi 7 / Bluetooth 5.4 |
| その他 | 指紋認証、スマートノイズキャンセリングマイク、OCuLink対応 |
| 最大ディスプレイ出力 | 4K × 4画面同時出力対応 |
| 本体サイズ | 195 × 195 × 47.5mm |
| 電源 | 内蔵134.9W電源(ケーブルレス設計) |
AI機能の特徴
NPUによるローカルAI処理
AI X1シリーズ最大の特徴は、NPU(Neural Processing Unit)による高速なAI処理です。特にPro 470では86 TOPSの合計AI性能を誇り、以下のような用途でその実力を発揮します。
- ローカルLLM実行:LLaMA 3、Mistral、Gemmaなどの言語モデルをクラウド不要でローカル実行(OllamaやLM Studio経由)
- Windows Copilot対応:NPUを直接活用したAIアシスタント機能
- Windows Recall:過去の操作履歴をAIで即時検索
- リアルタイム翻訳・字幕生成:音声のリアルタイムAI翻訳
- AIノイズキャンセリング:内蔵マイクのスマートノイズ除去
プライバシー重視のオンデバイスAI
すべてのAI処理がデバイス上で完結するため、データをクラウドに送信しないプライバシー重視の運用が可能です。医療・法務・金融など機密性の高いデータを扱う場面でも安心して使えます。
価格・購入方法
各モデルの価格(2026年5月時点)
| モデル・構成 | USD価格 | 円換算目安 |
|---|---|---|
| AI X1 Ryzen 7 255(ベアボーン) | $379 | 約57,000円 |
| AI X1 Ryzen 7 255(RAM+SSD付き) | $539 | 約81,000円 |
| AI X1 Ryzen 7 260(ベアボーン) | $439 | 約66,000円 |
| AI X1 Ryzen AI 9 365(RAM+SSD付き) | $719〜$829 | 約108,000〜125,000円 |
| AI X1 Pro 370(32GB/1TB) | $695〜 | 約104,000円〜 |
| AI X1 Pro 470(ベアボーン) | $760 | 約114,000円 |
※円換算は1USD≒150円の目安。為替レートにより変動します。
購入先
- Minisforum公式ストア(グローバル):store.minisforum.com
- Minisforum EU:minisforumpc.eu(欧州向け)
- Amazon.co.jp:国内流通分が入荷次第購入可能
人気モデルは売り切れになることが多いため、公式ストアのメール通知登録を活用することをおすすめします。
まとめ
Minisforum AI X1シリーズは、コンパクトさとAI処理性能を両立したミニPCとして注目度の高い製品です。
- コスパ重視なら:AI X1 Ryzen 7 255(約57,000円〜)
- NPU搭載でAI機能を使いたいなら:AI X1 Ryzen AI 9 365
- 本格的なローカルLLM・高負荷AI処理なら:AI X1 Pro 470(86 TOPS)
特にPro 470は128GBまでのRAM増設と3スロットのNVMeストレージ対応で、将来的な拡張性も高く、個人AI研究者・開発者・クリエイターにとって魅力的な選択肢となっています。
